それぞれの朝

猫さんによって、飼い主の起こし方はいろいろですね。


スピカは毎日私を起こします。
やり方はこうです。
朝、だいたい6〜7時に私の顔の近くに来ます。
そしてゴロゴロ喉を鳴らしながら、寝ている私の鼻をガブリ。
「イタイッ、でも眠いっ」次はあごをガブリ。
頬をガブリ。また鼻をガブリ。
これがかなりイタイ。
顔を反対向きにしても、ちゃんと噛みにやってきます。
そしてそれは私が起きるまで続きます。(スヌーズ機能ON)


マタリはその間何をしてるかというと、
スヤスヤ寝ていることが多いです。
クッションの上、私の布団の中。
「朝ごはんの時間になったら起してくださいムニャムニャ」
といった感じです。


ではマタリはどうやって私を起こすのでしょう?
空腹が限界になったのに私が寝ていたら、どうするでしょう?


ある休日…
スピのモーニング・ガブリもスルーして昼近くまで寝入っていたら、
何かが枕元に鎮座してこちらを見下ろしていました。
灰色の、お地蔵さまのようです。
何かを訴えるような悲しげな瞳でこちらをじいっと見下ろしています。
マーちゃん、と声をかけるとお地蔵様は
「まお」
とひとこと鳴きました。


ものぐさマタリの起こし方はやはりマタリらしく、
鳴き声すらも短く省エネ声、ですが効果はあります。マタリ地蔵。
お腹がすいたマ地蔵にじいっと見下ろされていると思うと、
居心地悪くて寝ていられません。。。